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日産とイタリアのデザイン会社であるイタルデザインは2018年6月29日、両社が初めて共同開発したプロトタイプ車「Nissan GT-R50 by Italdesign(イタルデザイン)」を公開した。GT-R50 by Italdesignは、GT-Rとイタルデザインの誕生50周年を記念したプロトタイプであり、イタルデザインが開発、設計、製造を担当。内外装デザインは日産デザインヨーロッパと、日産デザインアメリカが手がけている。
動力性能の強化も図っており、GT3での経験を生かして手作業で組み立てた3.8リッターV6ツインターボエンジン「VR38DETT」には、GT3車両用の大容量・大口径のツインターボチャージャーと大型インタークーラーを搭載。クランクシャフトやピストン、コネクティングロッド、ベアリングはいずれもより耐久性の高いものに変更している。さらに高流量ピストンオイルジェットと大容量燃料噴射装置を採用し、カムシャフトやイグニッションシステム、吸排気システムにも手を加えている。これらの改良を受けたエンジンは、最高出力720ps/7100rpm、最大トルク780 Nm/3600-5600rpmを発生する見込みとなっている。
これに合わせ、トランスアクスル方式で搭載される6段デュアルクラッチ式ATやディファレンシャル、ドライブシャフトなども強化。タイヤにはミシュランの「パイロットスーパースポーツ」が組み合わされるという。またサスペンションには、ビルシュタインの可変ダンパー技術を用いた新しいシステムを開発。フロント6ピストン、リア4ピストンのブレンボ製ブレーキには、赤いキャリパーを組み合わせている。
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